ジャマル通信 (2007.10.23)


テヘラン技術大学生の新しい行動の様子です。
学生の掲げている看板は、自由と平等を、政治犯らの釈放を、学生運動と女性や労働運動の団結を、などです。


イラン労働者共産党(WPI)中央部のメンバー、ミーナ・アハディ(Mina Ahadi)さんは今月20日にロンドンで National Secular Society から「今年の世俗派(Secularist Of The Year)」として選ばれました。二年前にも同じ団体からWPIの女性活動家、難民活動家のマルヤムナマジー(Maryam Namazie)氏が選ばれていました。今年、世界の10人の世俗派の中からアハディ氏が先頭に立ちました。アハディ氏は現在、反死刑運動と反石打ち運動を行っています。また今年の中旬にはドイツで<ムスリムX>という組織も立ち上げるようにしましたが、この組織も目的はヨーロッパ世界までを恐怖に落とし入れようとするイスラム政治運動を止めようとすることです。言うまでもなく、もしもこの時期にイスラム政治運動を止めなければ、ヨーロッパの政教分離が危険に脅かされるからです。それはもしも許されてしまえば間違いなくイスラム政権の下に置かれている人々の暮らしと人権に更に悪影響が出てしまいます。<ムスリムX>の立ち上げはヨーロッパ全体に大きな反響を呼び、マスコミからも大きく取り上げられましたが、この組織に参加している人々の言い分は、イスラム社会に生まれたって必ずしもその宗教に入り守らなければならないって分けでないということです。要するに彼らは思想と内心に自由、または政教分離の必要性を訴えているだけです。<ムスリムX>の中に、イスラム教を出ましたって主張する人々は中心ですが、必ずしもこのようなイスラム社会から逃げてきている人たちだけがその組織に入っているわけではないのです。ヨーロッパの多くの知識人、世俗派と政教分離の危機を感じている人々、またはイスラム政治運動とそのテロリズムや脅迫と反対し戦っている人々もそこに参加しています。実際最近になって、そしてそのイスラム政治運動の影響を受けて、ヨーロッパ社会でもキリスト教の政治への口出しが多くなってきている問題は発生している理由もあるからです。
アハディさんには、おめでとう、そして、ありがとう、って言いたいのです。もしかして日本に呼べないかなあ。写真の右の女性がアハディさんで、真ん中の男性はイギリスの有名作家ジャン・スミスさんです。この日の授賞会場には多くの有名人等が参加していました。
National Secular Society
http://www.secularism.org.uk/
Iranian Dissident Wins Secularist of The Year Prize
http://www.secularism.org.uk/iraniandissidentwinssecularistof.html