ILO,ジュネーブ本部前にての行動!

free_jamal2008-06-13

 6月6日にIFIRとWPIのメンバーはILO本部前でピケを行いました。それはILOは、イラン政府の<労働者の家>という機関の人たちをこの国際機関の年間会議に招待したため、それに対して抗議をしようと考えたからです。他国の場合、この会議に参加するのは労働組合の代表ですが、イランの<労働者の家>機関は労働組合でもなくイラン労働者の代表でもありません。<労働者の家>という機関に勤めている人たちは反労働者的なイラン政府の手先に過ぎません。労働者の人権と社会的権利と労働組合づくりを認めていないイラン政府の代表を国際機関に参加させてはいけません!この訴えと、今年のメーデーを祝う集会を行った罪で逮捕されている労働者(ターハ.アザデイ、シェイス.アマニ、ジャワンミール.モラデイ氏)の問題とオサンルー氏の釈放を求めてWPIのメンバーがピケに臨みました。しかし訴えるべき問題はそれだけに止まりまません。現在、イラン南部州にあるハフタッペ市の砂糖製造工場の労働者3千〜4千人は3ヶ月分の賃金未払い問題の解決を求めてストライキ(現在5週目です)に入っています。だが、イラン政府は彼らの訴えを聞き容れるどころか、これまで彼ら労働者のところに繰り返し情報機関連中を送り込んで数十名に怪我をさせたり逮捕しています。逮捕された労働者27名は仲間の懸命な抗議によってその後釈放されていますが、イスラム政権は今度はその中の8名を裁判にかけて刑務所に閉じ込めようと考えています。
 最近の事ですが、物価は3倍ほどに上がっておりそのため以前よりも人々の生活は苦しくなっています。しかしそんな状況の中で未払い賃金を要求する労働者に対してイスラム政権は卑劣な抑圧を加えています。これはイスラム政権の労働者に対する仕打ちです。
 6日には上記のような内容のビラを通りがかる人やILOの会議に参加していた各国の組合員に配ったり、イスラム政権の国際機関からの排除を求める署名集めが行われました。(情報はWPIのサイトより

 ちなみに、この日のピケはファルシャド.ホセイニ氏、元IFIR(イラン人政治難民の国際フェデレーション)の委員長と現役WPI政治部員を中心に行われています。ファルシャド氏について言いますと実際彼の兄弟三人は政治犯として過去に政府によって処刑されている方です!

写真はILO本部前のピケの様子です。

また、労働者と政治犯の釈放を求める組織のブログと政府から独立した組合づくりを目指している組織のサイトのアドレスも以下の通りです:

http://free-zendaniseyasi.blogspot.com
http://www.ettehade.net/