イラン大使館へ人権問題で申し入れ

逮捕されている学生全員の早期無条件の釈放を!
マンスール・オサンルー氏、マフムード・サレヒ氏を初めとするすべての労働活動家及び教師らの釈放を!

http://www.itftokyo.org/onlinenews/index.html#5
http://www.amnesty.org.uk/actions_details.asp?ActionID=352

イラン政府に対する批判と要請!

最近のインターネット上やイラン国内外の報道機関に寄せられている情報によると、今月の2日から14日にかけてテヘラン、マザンダラン、マシュハド、ケルマンシャ、ハメダンとシラーズで47名の学生がイラン情報機関によって拉致されたり、逮捕されたりしています。毎年のことですが、12月7日にあたって、「学生の日」の記念集会を行うため 、呼びかけをしたり、準備をしていた事が、逮捕の理由になっています。
このような理由での市民の逮捕と抑圧は、国際条約とイラン憲法にも定められている思想と内心の自由言論の自由に反しています。もっともイランの憲法に定められていると言っても、この28年間のイスラム政権の下で、一度として実現された事はないのですが。
だが、特に今年に入ってから 、学生、労働者と女性活動家、知識人、ジャーナリスト、教師等に対する抑圧がより厳しくなっていると伝えられています。当然これらの情報は、国際社会と人道機関に把握されており、多くの方々は非常に心配しており、遺憾なものと考えています。
国内の経済と社会的状況の悪化に対して批判する庶民は、イラン政府及びアフマディネジャード政権の弾圧に遭うばかりです。独立した組織を持つ事と住宅問題と賃金の値上げと労働条件の改善を訴えている労働者と教師等は、いったいなぜ逮捕されたり、独房に入れられて肉体的と精神的な拷問を受けたり、長期刑期を受けるや高額の保釈金を支払わせられたり、監視下に置かれなければならないのでしょうか。あるいは、女性差別に反対する人道活動家と大学の軍基地化に反対する学生の場合も、知識人とジャーナリストたちの批判的な記事に対しても、政府の対応は同じです。またしてもですが、今回の事件でも、情報機関を通じた陰謀の可能性もある、と伝えられています。
だが、このようなやり方は、国際社会には理解されず、許されません。今回の事件に関して 、学生組織の情報によると、未だ逮捕者らと家族や弁護士との面会さえ許されていないという事です。こんな非道な実態に対して心配しているEU議会をはじめアメリカとカナダなどの諸国の人道団体と諸組織と団体、政府機関は、怒りを感じており、抗議声明を出して学生の早期釈放を求めています。
しかし、残念な事に、イラン政府は、未だこれらの正当な声に耳を傾けようとしていないようです。実際、この問題と仲間の釈放が未だ実現されていない事を理由に、学生組織は12月28日を期に世界一 斉の行動を呼びかけています。この呼びかけに答えるように、我々は今日イラン大使館を訪れて以下の要請を、イラン政府の諸関係者に申しいれます。

1.逮捕されている学生全員の早期で無条件の釈放を実現する事。
2.学生の安否を明確にして、家族と弁護士との面会を許可する事。
3.退学させられている学生を大学に戻す事。
4.学生の要請である大学内の圧制的な状況を改善する事、情報機関の拠点を大学から無くす事、男女差別を無くす事、肉体的と内心的な調べを無くす事...
5.学生の独自の組織造りと機関紙の発行を許可する事。
6.マンスール・オサンルー氏とマフムード・サレヒ氏を初め全ての労働活動家及び教師らの釈放を実現する事。
7.男女差別を無くし、女性人権活動家の早期釈放を実現する事。
8.全ての政治犯の早期で無条件の釈放。
9.内心と言論の自由、組織作りの自由を実現する事。

我々は今後の動きを見守るつもりであります!

イランイスラム政府の最高指導者、大統領と関係者各位宛て。

WPI委員、ジャマルサーべり
社会主義連盟、真崎 洋

07年12月27日