WPI−EX MUSLIM大集会の成功!

 10月10日、EX MUSLIM(無宗教派)ロンドン支部は集会を開きました。インドの若い共産主義者まで集会参加を求めてロンドンを訪れたり、300名が集まりました(アフガニスタンパキスタンからの参加は不可能になった)。ガーディアン・アルアラビア・ワールストリートジョルナル・CNNニュース・BBCとイギリスTVなどの報道人も取材のため参加しました。この日の発言者は、05年に世俗主義者・人道活動家として選ばれたマルヤムナマジー(WPI)、同じく07年にドイツで選ばれたミーナ.アハディ(WPI)、EX MUSLIMスカンジナビア半島代表のマヒーン.アリプールとソヘイラー.シャリーフィー(WPI)、イラン世俗主義組織代表のファリーボルズ.プーヤー(WPI)、WPIリーダーのハミード.タグワーイーでした。また、パネリストとして参加したのは、学者で有名な作家でもあるリチャード.ダウーキンズ、作家で博士のイ.シ.ゲリーリング、イギリス人道協会代表のハーン.スティンソン、作家のエブネ.ウェラーグ、オランダEX MUSLIMUのエヘサン.ジャーミ、ニュー人道主義雑誌編集長のカスパル.メルウィール、役者のニック.ツディなどでした。
 この集会は反動なイスラム政治運動の広がりに対して根本的な討論を行い、批判するためでした。事実、EUの数国で、イスラム教え(シャリーア)を何らかの形で美化して法律と教育に含めようと動きが出て来ています。この傾向にとっての理屈はヨーロッパ諸国に存在する数百万人の移民・難民のイスラム教である事ですが。しかし、実際は多くの移民・難民はイスラム教とイスラム政権下から逃げて来ている人々であり、今後ヨーロッパでも新法律のもとで再度苦しまなければなりません。こんな動きは諸国のイスラム政権を美化する一方で、ヨーロッパ社会と世俗主義そのものにとっても危険である事は明らかです。
 イスラム政治運動は世俗主義をヨーロッパの思想として考えていて、それの強制を批判しています。しかし、言うまでもなく、世俗主義はヨーロッパだけの思想ではありません。世俗主義は人類の進歩的な闘いであり、宗教勢力を決定的に批判して進んで来ているのです。世界的なこの闘いでは多くの優秀な人々は命を落としています。宗教の否定・反動な勢力に対する批判は今後も続けるべきです。ヨーロッパなどでイスラム政治運動を支持する勢力はブルジュワ的な宗教派・愛国主義民族主義勢力です。愛国主義左翼もまた、元植民地の人々、などと言う理屈を持ち、イスラム政治運動を称えていますが。しかし、この中で、イスラム政権は自国民に対してどんな卑劣な事をやっているのかは事実に見落とされています。イスラム政権は女性と子供の人権を無視しています。連中にとっては、女性は女性として生まれた事そのものは罪です。支配権を握り続けて、多くの人々の社会的権利を踏み潰そうとするイスラム勢力は進歩・進化論・言論の自由を完全に否定しています。現在、イラン政権の最も大きな悩みは若者が宗教を否定している事、女性はベールの強制と深刻な差別に反対している事です。これらの政権下での労働者の権利・組織つくりの抑圧は労働者を奴隷扱いに追い込んでいます。
 史上ではイスラム勢力に拍車をかける事なく、現時点までやって来ています。しかし、イスラム政治運動の現在の役割と反動な影響は非常に大きい割りに全面的に止める必要があります。この考えはイスラムフォビアではありません。他の宗教に対して行われて来ているように、イスラム政治運動の広がりに対しても同じ事をやるべきです。この宗教は自分以外を認めていません。世界はファシズム南アフリカの人種差別主義政権にノーを言ったようにこの反動にもノーを押しつけるべきです。これは、イスラム政権もとで苦しめられている数千万の人々を解放させるためです。そして、全世界で世俗主義言論の自由を守るためでもあります。
 集会は、イラン・アフガニスタン・トルコなどで,イスラム教とイスラム政権を批判した理由で逮捕されるや死刑判決を受けている知識人などの事を批判して、彼らの釈放を求めました。
 発言者全員の話の内容はこのようでした。集会所ではいくつかの関連ビデオも上映されました。移民・難民と同様でイギリスなどの参加者はこれらの討論を歓迎し、感動の言葉を発していました。その後、マルヤムナマジーと他の方はメディアの取材を受けています。
 事実、日本でも自公政権は、歴史教科書の改悪で同じ狙いを目指しているのではないでしょうか。資本家のこのような反動な動きは特に冷戦終結後の動きとして世界のどこでも政策を共にしています。資本家は宗教.愛国主義民族主義などを流行(再生)させる一方で、社会福祉の削減.生きる権利の削減を通そうとしています。何故なら、社会主義に勝ったと考えているからです。しかし、社会主義は、史上最も人間性と社会性の高い勢力であり、自由・平等・社会福祉・賃金奴隷制度の廃止の声そのものです。であれ、資本家はそれに勝てるはずはありません。地上経済の優秀性を主張する少数派は長年、ソ連・中国などを社会主義国家として取上げて来て、そして、91年後は共産主義に勝ったと結論つけていますが。実際、今のところ世界のどこにも本来あるべき社会主義社会は実現していません。この目標を掲げる世界労働者の闘いは今後も続きます。人類の未来は社会主義の目標なしでは真っ暗闇に包まれます。この理論は誰にも否定出来ない事実です。ヨーロッパのど真ん中で300名を呼び寄せて集会を成功させる社会主義者と、それを無視出来ず取材を行うメディアはこの事実を証明しています。人類は進歩・社会主義・人間らしい世界を求めています。
 ちなみに、イスラム連中の方からこの日の集会を中止させる、と言う脅しもありました。警察は、困難状況に成った場合は集会の開催を諦めざれを得ないと伝えていましたが。集会当日にはイスラム連中が現れませんでした。実際、これまでは、マルヤムナマジー、ミーナ.アハディやWPI他の中心メンバーは手紙と電話など通して繰り返し脅迫を受けています。こんな野蛮なやり方はイランや他のところの国内を引き続きヨーロッパでも行われようとしていますが、絶対に許す訳にはいけません。
 以下で集会のビデオ・写真・ガーデイアン通信記事をご覧になれます。
http://www.ex-muslim.org.uk/eng/pressreleases/press-pages/Video-Conference-Report-October10-2008.htm (ビデオ)
http://www.ex-muslim.org.uk/eng/pressreleases/press-pages/Picture-Conference-Report-October10-2008.htm(写真)
ガーディアン通信記事:
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/oct/16/religion-islam-humanism-secularism-conway-hall
リチャード.ダウーキンズのサイト:
http://richarddawkins.net/forum/viewtopic.php?f=1&t=60487
マルヤムナマジー

ミーナ.アハディ

ハミード.タグワーイー

EX MUSLIMイギリスサイト:
http://www.ex-muslim.org.uk/indexPressreleases.html