未青年処刑廃止の勝ち取り!

 今月15〜18日の間に国連の年間総会が行われました。この総会に対して82ヶ国からの300の団体は未青年処刑の廃止を訴えていました。事実、国連はこれまで、未青年を未だに死刑にしている政府に対してあまり厳しい追及を行って来ませんでした。これらの団体は国連総務長に、直接生命を出すよう要請しています。
 現在、世界で未青年死刑を続けているのは5ヶ国のイラン、サウジアラビア、スウダン、パキスタンとイエメンです。驚きなのはアメリカでも行われている事ですが。アメリカは05年には未青年の死刑を中止する事を約束していました。しかし、国連人道機関はアメリカの新たな未青年死刑の例を指しています。
 05年からのデーターを参照にすると、この間の32名の未青年死刑執行の内26件の方がイランイスラム政権によって執行された、となっています。9歳(女子)と15歳(男子)を成人年齢と見る卑劣なイスラム政権は子供に対して死刑判決を出しています。また、国際社会の批判をかわすため、18歳(国連基準)に成るまでは子供たちを刑務所に閉じ込めている事実もあります。こんな非道なやり方に対して国内外から多くの団体と個人は批判の声をイラン政権に向けていました。
 このような重圧に追い詰められたイラン政権は、今月20日に、今後未青年に対して死刑判決を出さない・執行しない報告を公表しました。このようにマスコミに伝えたのは法無省のスポークスマンのジャムシーディアンでした。実際、今月17日にも他の法無省関係者から同じ内容の報告はありました。だが、2年前にも同じ約束をしていたイラン政権は国際社会の信頼を得ていません。こんな疑いの理由は、ここ一年の間で死刑にされた8名の未青年の例です。ジャムシーディアンの再度のマスコミへの報告はこの不信感と批判を納得させるためでした。この公表報告によると、今後、未青年犯罪に対して法律上で定めてある別の刑罰を適用します。実際、17日の発表では、無期懲役の話もありましたが、その日の後の人道機関の指摘もあり、20日の発表では無機懲役刑罰の話が出て来ませんでした。
 このようにして、イランの100名あまりの未青年の命が救われました。これは、世界中で死刑廃止を訴えている活動家にとって大勝利である事は間違いありません!
 長年、未青年死刑と死刑廃止を訴えて来たWPIはこの勝利を誇りに思っています。イラン政権は明らかに国際社会の圧力に耐えなくなりました。WPIは国内外で死刑廃止運動を行っている多くの個人・団体と共にこの勝利を祝うつもりです。
 未青年死刑・死刑刑罰は非人道的であり全世界中で廃止されるべきです!