イスラムフォビア、ユダヤフォビア、パレスチナとイラン問題!

 

 パレスチナ人はアラブ人で、イスラム教だ。イスラエル人はユダヤ人でユダヤ教だ。アラブ人、イスラムユダヤ人、ユダヤ教の歴史はどうのこうの。こんな宣伝は永遠に続きます。目、髪、肌の色、身長、言葉を追って行くとどこかの国、民族、文化、宗教に辿り着きます。そして、その国を支配しているのはその国に生まれた人であり、民族、言葉、文化、音楽、宗教、料理などを崇拝、尊敬しています。支配権を担っている資本家は膨大な金、研究者、メデアを使ってこんな宣伝ばかりをやっています。言うまでもなくこんな考え方は洗脳的であり、反動的、非人道的であります。資本家は、自由・平等を掲げる進歩的な社会主義の恐れから、こんな古い考え方の再生を必要としています。
 さて、人間として生きて行くためには本当に特定の文化、宗教、民族などとの繋がりえお証明する事は重要なのでしょうか。確信的に、重要ではないと言います。
 パレスチナイスラエル問題についてですが。この問題を解決出来るのはパレスチナイスラエル労働者、両国の進歩的な傾向です。イスラム愛国主義者のハマスヒズボラはこの地域の労働者民衆の代表ではありません。これは、ユダヤ愛国主義を称えるイスラエル政権はイスラエル労働者の代表ではない事と同じです。これらの傾向(資本家)を代表として取上げているのはメディアのプロパガンダです。宗教的・愛国主義的なイスラムユダヤ傾向に対してパレスチナイスラエル民衆は嫌悪を感じて、怒っています。これは事実です。パレスチナイスラエル問題の長期化の原因は、支配権を担っている資本家のイスラム政治運動とイスラエルブルジュワジーの間の競争です。この連中の利益は労働者の利益と別ものである事は間違いありません。労働者大衆の望みは、国境などのために争う事ではなく、安心して自由・平等で共に暮らす事です。こう言う運動は現実にこの地域に存在しています(報道されないのですが)。私はこの運動を支持します。パレスチナイスラエル問題の解決は中東全体に大きな影響をもたらすのは言うまでもありません。一般人を巻き込み、洗脳した子供と女性を自爆テロさせるハマスなどは最悪です。難民キャンプ所や一般住宅を空爆するイスラエル軍もまったく同じです。
 イスラム政治運動はエジプトのナセル(愛国主義的な社会主義)のイスラエルとの敗戦の後に上昇して来ました。代わりのオルタナティブが社会の先頭にはなく、冷戦時代の影響もあったからです。こんなイスラム運動ははじめて力が付けたのは、イラン労働者の革命を潰して現れて来たイスラム政権の後です(欧米の支持を得て)。その後、イラン政権はシェアを広げるためにアフガニスタ、アフリカ、パレスチナなどのイスラム政治運動を支援し続けて来ました。支援の形は長年に渡るシリアへの無料の石油提供、他の地域への武器、資金提供、人材の軍事訓練、共同工作(テロ)などでした。しかし、連中自身の間での争いもしばしばでした。 非人道的、非社会的なイラン政権の打倒を目指す労働者・学生・女性の闘いは実を結べばこの反動な運動に対して大きな打撃をもたらします(パレスチナからアフガニスタンまで)。この目標の実現は、世界的な困難に陥っている新自由主義の影響で急速化しています。
資本化の打倒を!全ての権限を労働者大衆へ!人種は一つです!自由と平等を全世界に!